人は甦る。儚く切ない想いのもとに…「黄泉がえり」 あらすじと結末




解説

梶尾真治の同名小説を「月光の囁き」「害虫」の塩田明彦監督がスマップの草なぎ剛主演で映画化したファンタジー・ドラマ。
死後も自分を想い続けてくれる人の許へ、当時の姿のまま“黄泉がえり”した人々が数千人規模で出現するという奇想天外な設定の下、思いがけない再会が巻き起こす様々な人間ドラマを切なく感動的に描く。

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東宝
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あらすじ

九州阿蘇のとある地域。ここで少し前から驚くべき現象が頻発していた。
死んだ者が、死後も自分のことを想い続けてくれた人の前に、ある日突然現われるのだ。
それは、ゾンビや幽霊などではなく死んだ当時のままの姿で蘇るのである。
最愛の人との再会に喜ぶ家族や恋人の一方で困惑する周囲の人々。
厚生労働省勤務の川田平太は故郷で起った謎の現象を解明するため現地に赴く。
そこで、川田は死んだ親友のフィアンセだった橘葵と再会する。
葵もまた恋人の黄泉がえりを待ちわびていた。
そんなある日、川田は<黄泉がえり>にある法則を見出すのだったが…。

結末

行方不明になった七歳の息子を待ち続けた母、
死んだ亭主の後を継ぎ、ラーメン屋を経営する女性、
そのラーメン屋で働く、昔に兄を亡くした青年、
妻に死なれて、生きる意味を失いかけた老人、
いじめによって死んでしまった少年を想っていた少女、
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娘を産み、亡くなった聾唖者の妻をもつ医者
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そして、『死んだ』と噂されていたミュージシャン、RUIのアルバムリリース。

これらのエピソードが盛り込まれて話は進んでゆく。

そして、彼は知ってしまうのである、
葵もまた数日前の交通事故から甦った

“黄泉がえり”

であったことを。
ある日、死者とその家族への面接を重ねてきた川田は、黄泉がえりの法則に気づく。
それは、黄泉がえりの人たちが森の中に発見されたクレーター周辺に埋葬されていたこと、彼らがこの世に存在するタイムリミットが迫っていること。
葵のため、俊介を蘇らせようと奔走する川田。しかし、葵は俊介の蘇りを望んでいなかった。
川田は、そんな葵に川田は遂に自分の気持を告白する。
最後の日、RUIが『黄泉がえり』発生地区で緊急ライブを行うことになる。
そのせいで、渋滞に巻き込まれる平太。
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『黄泉がえり』エリアギリギリにいる葵に「エリアを出ろ」と言う平太。
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結局、葵が今会いたいのは俊介じゃなく平太で、
二人の想いが通じ合った瞬間に葵は他の黄泉がえりの人々と共に消えてしまう・・

それから三ヶ月後、事件の追跡調査を終えた川田は、新しい人生に向けて一歩を踏み出そうとしていた……。

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