かならず、帰る。「るろうに剣心」 結末




 

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解説

国内外で絶大な人気を誇る和月伸宏のコミック「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」を、『ROOKIES』シリーズの佐藤健主演で実写化した時代劇アクション。人呼んで「人斬(き)り抜刀斎」こと若き剣客・緋村剣心が訪れた街で、彼の名を名乗る人物が起こした事件に遭遇する騒動を描いていく。剣心役の佐藤のほか、ヒロイン・薫に武井咲、剣心のライバル鵜堂刃衛に吉川晃司、斎藤一に江口洋介、武田観柳に香川照之がふんする。監督は、テレビドラマ「ハゲタカ」「龍馬伝」などの演出を手掛けた大友啓史。

 

あらすじ

幕末から明治になり、かつて「人斬(き)り抜刀斎」として恐れられた剣客・緋村剣心(佐藤健)は「不殺(ころさず)」の誓いのもと流浪人となっていた。流浪の旅の途中、剣心は神谷道場の師範代・薫(武井咲)を助けたことから、薫のところで居候することに。一方、街では「抜刀斎」を名乗る人物による人斬(き)り事件が発生しており……。

 

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結末

チケットぴあ

今から約百四十年前 「幕末の」の動乱期

 

「人斬り抜刀斎」と呼ばれる暗殺者が居た

 

 

倒幕派の命により京都を暗躍し

 

その修羅の如き強さと冷徹さから人々に恐れられた

 

――時は天下分け目の戊辰戦争

 

1868年 1月 京都・鳥羽伏見の山中――

 

人を斬りまくる抜刀斎、
その目の前に現れる新撰組三番隊隊長・斉藤一。

 

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そこに戦の終わりを告げる声。

 

「来たか、新しい時代…やっと…」

 

抜刀斎はそう言い残し剣を置いて去る。

 

大量の屍の中、
生きて起き上がる男・鵜堂刃衛。

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1878年(明治11年) 東京――

 

貿易商・武田観柳が高荷恵らにつくらせている
新型阿片が流行していた。

 

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緋村剣心は瓦版で
神谷活心流の人斬り抜刀斎による辻斬り事件
が横行していることを知る。

 

瓦版を見ていた剣心を抜刀斎だと勘違いして
いきなり木刀で斬りかかってくる少女。

 

剣心は腰の逆刃刀を見せ誤解が解けると、
少女は去っていく。

 

一方で観柳のところには恵が逃げたとの報せが入る。

 

観柳は恵を連れ戻すために刃衛を向かわせる。

 

警察に保護を求めてきた恵。

 

そこに刃衛が単身乗り込んでくる。

 

二階堂兵法・心の一方を使い
圧倒的力で警官たちを斬り捨てていく刃衛。

 

その現場近くに居合わせた神谷薫。

 

神谷活心流の創始者の娘であり、
剣心に斬りかかってきた少女だ。

 

薫は神谷活心流の名を騙る刃衛に闘いを挑む。

 

刃衛に斬られそうになった薫を救った剣心。

 

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刃衛は剣心の頬の十字傷を見て
抜刀斎と確信を持ち斬りかかろうとするが

 

警官隊が駆けつけ剣心と薫は逃げていく。

 

薫の道場にやってきた剣心と薫。

 

 

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人を活かす剣を標榜する亡き父の活心流のため
刃衛を許せない薫を説得する剣心だが

 

薫は
「流浪人にこの気持ちはわからない」
と頑として聞かない。

 

 

翌日、薫の道場に観柳の手下の賊がやってきて
道場を乗っ取ろうとする。

 

薫も門下生の弥彦も多勢に無勢で歯が立たない。

 

そこへ現れた剣心が全員を一瞬で叩き伏せるが、

 

騒ぎを聞きつけた警官隊に
賊もろとも連れて行かれてしまう。

 

剣心が入れられた牢に斉藤一が現れ
山県有朋のもとへ連れて行く。

 

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山県は剣心に
巷に出回る阿片の事件解決に力を貸すよう迫るが、

 

それを断る剣心に斉藤は問答無用に刀を向ける。

 

それでも闘わずして警察を出る剣心を薫は待っていた。

 

神谷道場には弥彦が助けた恵もいた。

 

牛鍋屋に移動した薫・弥彦・恵・剣心
が食事しているところに観柳が現れ

 

剣心を用心棒に雇おうとするも、剣心は拒否。

 

突然そこに現れたのは牢屋にいた
喧嘩屋・相楽佐之助である。

 

佐之助は観柳に自分を雇うように言い、

 

実力を知らしめるために
強引に剣心に決闘を挑む。

 

 

しかし、これも剣心は軽くいなし
佐之助は不完全燃焼のまま去っていく。

 

翌日、
神谷道場を襲った賊が惨殺死体で見つかる。

 

泣き崩れる遺族をみて剣心は過去を思い出していた。

 

 

――14年前 京都――

 

新時代のために人斬り稼業を請け負った剣心。

 

祝言をあげたばかりのある男を斬ったが、

 

その男は大事な人のため
恐るべき執念で幾度も立ち上がった。

 

心を殺して男にとどめを刺した剣心だが、
男の遺体にすがりつく妻の姿が目に焼き付いていた。

 

 

――剣心が過去に思いを馳せていた頃

 

観柳は最新の銃火器を仕入れ新たな策を講じていた。

 

一方で神谷道場。

 

次々と近隣の住人が体調を崩し
道場へ運び込まれてくる。

 

恵は症状から迅速に
薬をはじめとした処置に必要な指示をする。

 

病人たちへの処置が終わった後、
恵は自分の過去を語る。

 

生きていくために仕方なく
観柳に拾われ利用されてきたこと。

 

その夜、恵は置手紙をして姿を消す。

 

観柳邸に向かおうとする剣心に
佐之助も加わり二人は道場を出る。

 

観柳邸。

 

大勢の用心棒たちをなぎ倒していく剣心・佐之助。

 

雑魚を片付けると
戌亥番神が二人の前に立ちはだかる。

 

佐之助は番神と一対一で拳での対決を挑む。

 

一方の剣心も外印と一対一の闘いを繰り広げる。

 

佐之助・剣心ともに相手を倒し
観柳の待つ部屋に辿り着くが

 

新兵器・ガトリングガンの前に近づくことができない。

 

そこへ斉藤が現れ、
三人は標的を分散させ観柳の懐へ潜りこみ観柳をとらえる。

 

無事、恵を救出した剣心だったが、
恵の言葉で薫の危機を知る。

 

薫は刃衛にさらわれていた。

 

助けに来た剣心と刀を交える刃衛。

 

全盛期の抜刀斎に及ばない
現在の剣心の力に業を煮やした刃衛は

 

薫に強力な心の一方をかける。

 

解くには本人が自力で解くか
術者の刃衛が死ぬかしかない。

 

非情な人斬りの頃に立ち戻る剣心。

 

飛天御剣流・双龍閃で
刃衛の腕を壊した剣心は
薫のため刃衛を殺そうとする。

 

しかし、その時、
薫の強い想いが心の一方を解き、
剣心に「やめて」と言い放つ。

 

その声に我に返った剣心は
寸でのところで刃衛を殺さずに済むが

 

刃衛は自らの刀で命を絶つ。

 

観柳たちは連行され無事事件は解決する。

 

 

薫が道場で目を覚ますと
弥彦と食事をつくる恵、寝ている佐之助がいる。

 

剣心がまた流浪の旅に出たと思い、
慌て駆け出す薫だが、
門を出かけたところで
買い出しから帰ってきた剣心と鉢合わせる。

 

ほっとした薫は目に涙を溜め
剣心に「おかえりなさい」と声をかけ
剣心もまた「ただいまでござる」と返すのだった。