日本推理作家協会賞を含む三賞を受賞した長編海洋冒険小説の傑作を映画化 「亡国のイージス」 あらすじと結末

概要

『亡国のイージス』(ぼうこくのイージス)は、1999年に講談社から刊行された福井晴敏の小説である。本作品を原作に、映画(2005年公開)や漫画などメディアミックス展開されている。
防衛庁・海上自衛隊・航空自衛隊協力の下、2005年7月30日に公開。

興行収入は21億円。日本での公開の後、台湾でも2005年11月26日から「亡國神盾艦」の名で劇場公開された。

予告編

あらすじ

護衛艦「いそかぜ」の先任伍長である仙石恒史は、酒に酔ってナイフでケンカ騒ぎを起こした若年海士たちのために警官の前で土下座をするなど、信頼が厚い男だった。訓練海域へ向かう航海の途上「いそかぜ」に訓練指導と称し14人が乗り込み、倉庫の前に見張りが立つなど不穏な雰囲気が生み出されていき、仙石が気に掛けていた如月一士も、徐々に不審な動きを見せていく。

そんな中、如月の異状に気付いた菊政二士は、訓練中に事故死。それでも、「いそかぜ」は帰港せず予定通り東京湾への航海を続けることに。仙石は菊政の遺体を肉や魚と共に冷蔵室に保管しておくのかと、抗議するため艦長室を訪れる。由良基地から乗艦している海上訓練指導隊(FTG)の溝口三佐や、いそかぜ副長の宮津二佐の説明によれば「某国の工作員ホ・ヨンファの影響下にある如月が米軍から猛毒の化学兵器GUSOHを奪い、潜入している。

溝口は如月の行動を阻止するために送り込まれた防衛庁情報局(DAIS)の人間であり、FTGの面々も彼の部下である」とのことだった。そして、すでに艦長は殺害されていた。

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結末

海上訓練中の海上自衛隊護衛艦“いそかぜ”が、FTG(海上訓練指導隊)の溝口3佐を騙り乗り込んだ某国のテロリスト、ヨンファと副艦長・宮津の共謀によって乗っ取られた。

乗員たちが全員離艦させられる中、諜報機関DAISの調査官・如月と共に艦内に残った先任伍長の仙石は、彼らの謀略を阻止すべく反撃を開始するが、ヨンファたちは対水上訓練の予定されていた“うらかぜ”を対艦ミサイル“ハープーン”で撃沈させると、この前代未聞の事態に急遽召集された梶本総理以下、国家安全保障会議の面々に、宣戦布告とも取れる通告をする。

それは、米軍が極秘裡に開発した、僅か1リットルで東京中の生物を死滅させる威力を持つ“GUSOH”なる特殊兵器の存在を明らかにしなければ、その特殊兵器で東京を攻撃すると言うもので、既にそれはヨンファたちの手に落ちていた。やむを得ず、核爆発に匹敵する熱量を生み出すGUSOHの解毒剤とも言える爆薬“テルミット・プラス”の使用を決定する政府。

だが、多くの犠牲者を出したものの、仙石たちの活躍でヨンファの計画は壊滅し、GUSOH奪還にも成功。東京湾内を暴走するいそかぜも、過ちに気づいた宮津によって爆沈し、日本は戦争の危機を免れるのであった。