「生きろ」と、君が言った。「ヒミズ」 あらすじと結末




解説

『恋の罪』などの鬼才園子温が監督を務め、古谷実原作の人気漫画を映画化した衝撃作。ごく平凡な15歳の少年と少女の運命が、ある事件をきっかけに激変する過程を園監督ならではの手法で描き出す。主人公に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』の染谷将太、ヒロインに『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』の二階堂ふみら若手実力派を起用。自身も原作のファンだという園監督が創造する新たなる人間の心の闇から目が離せない。

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予告編

あらすじ

住田佑一(染谷将太)、15歳。彼の願いは“普通”の大人になること。大きな夢を持たず、ただ誰にも迷惑をかけずに生きたいと考える住田は、実家の貸ボート屋に集う、震災で家を失くした大人たちと平凡な日常を送っていた。

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茶沢景子(二階堂ふみ)、15歳。夢は、愛する人と守り守られ生きること。他のクラスメートとは違い、大人びた雰囲気を持つ住田に恋い焦がれる彼女は、彼に猛アタックをかける。

疎ましがられながらも住田との距離を縮めていけることに日々喜びを感じる茶沢。しかし、そんな2人の日常は、ある日を境に思いもよらない方向に転がり始めていく。借金を作り、蒸発していた住田の父(光石研)が戻ってきたのだ。金の無心をしながら、住田を激しく殴りつける父親。さらに、母親(渡辺真起子)もほどなく中年男と駆け落ち。住田は中学3年生にして天涯孤独の身となる。そんな住田を必死で励ます茶沢。

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そして、彼女の気持ちが徐々に住田の心を解きほぐしつつあるとき、“事件”は起こった……。

映画版 結末

15歳の少年、住田祐一。
少年が夢見るは、ふつうの人生。
それを許さない自分勝手な大人。

どんなにひどい仕打ちを受けても、少年はクズ人間にはならないと言う。
しかし親は言う。

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お前が邪魔でしょうがない。お願だから死んでくれ。

15歳の少女、住田に好意を抱く同級生の茶沢景子。
彼女もまた、借金だらけの両親から死ねとせがまれる。
しかし、彼女はどんなに不幸だろうと前向きな住田の言葉に元気付けられ、半ばストーカー状態となりながら元気に生き続ける。

当たり前にあるはずの親からの愛。
しかし、二人にはその当たり前すら許されないのだ。
ふつうに暮らすことすら難しい彼らに、はたして未来は何があるのだろうか・・・。

親殺し

なるべくして起こってしまった事件。そして住田の“オマケ人生”が始まる。
“オマケ人生”を歩みだした住田。彼の前には、同じ境遇の人間が次々と現れる。無差別に殺す通り魔、自分が何なのか分からない人間、注意されただけでナイフで刺してしまう少年。世間ではクズそして犯罪者扱い。しかし、彼らも住田と同じなのかもしれない。

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何もできず毎日ゾンビのようにさまよう住田。彼を救うのは、住田からずっと相手にされなくても、彼を追い続けた茶沢なのだ。心の病気になった住田の心を溶かす。罪を償い、ふつうの幸せを二人でいつか歩むために。
はたして、少年が最後に選ぶのは、自殺なのか自白なのか・・・。

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映画で用意されたラストは、自白。そして、未来への希望でした。

漫画版 結末

住田祐一が親を殺したことを茶沢景子は警察に告げ、
警察官が現れる。

茶沢景子は住田祐一に人生やり直そうと涙ながらに悟す。
住田祐一は警察官に一日だけ待ってもらう。
住田祐一と茶沢景子の最後の夜。

住田祐一は深夜に銃で自殺してしまう。
茶沢景子が最後に「なにそれ?」と言い
終わる。

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