日本国民、敵になる「藁の楯」 結末




 

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 解説

『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズで知られる漫画家の木内一裕の小説家としてのデビュー作品を、三池崇史監督が映画化したサスペンス・アクション。凶悪な殺人犯に10億円の懸賞金がかかり、犯人を移送することになった刑事たちの緊迫した道程をスリリングに描く。正義とは何かと揺れる思いを抱きながら、命懸けで犯人を移送する警視庁警備部SPを演じるのは大沢たかおと松嶋菜々子。少女を惨殺した殺人犯には藤原竜也がふんする。常に油断できない展開であっといわせる三池監督の演出が、サスペンスで生かされることが期待できる。

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あらすじ

7歳の幼女が惨殺される事件が発生。8年前に少女暴行殺人事件を起こし出所したばかりの清丸国秀(藤原竜也)に容疑がかかり、警察による捜査が行われるが、一向に清丸の足取りは掴めずにいた。事件から3ヶ月後、事態が大きく変わる。殺された幼女の祖父・蜷川隆興(山崎努)は政財界を意のままに動かす大物で、彼が大手新聞3紙に、清丸を殺した者に10億円支払うとの全面広告を打ち出した。この前代未聞の広告を見た国民は一気に殺気立ち、身の危険を感じた清丸が福岡県警に自首。東京の警視庁まで清丸の身柄を護送する最中に彼の身を守るために、生え抜きのSP5名が配置された。いつ、どこで、誰が襲撃してくるかわからない極限の緊張状態の中、護送が始まる……。

 

 

 

結末

空路を利用することが不可能であり、大型輸送車で高速道路にて移送することになったが、ニトログリセリンを積んだタンクローリーで襲撃される。さらに、機動隊員の襲撃により、新幹線での移送となる。

 

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新幹線での移送情報が漏れており、ヤクザが襲撃し、神箸刑事(永山絢斗)が殉職する。さらに、子供を人質に取り、清丸の命を差し出させようとする人物も出現する。

数々の障壁が立ちふさがり、徒歩で向かうこととなった。途中、ヒッチハイクすると、その運転手は被害者遺族で、清丸を襲撃することとなる。清丸の位置情報が次々に漏洩したのは、内通者がいるのではないかと考えられた。内通者はチームの奥村刑事(岸谷五朗)であると判明し、チームから外される。

清丸が「刑事を人質にとっている」とみなされ、射殺命令が下される。さらに、検問がいたるところに敷かれる中、銘苅はタクシー運転手の助けを借り、突破していく。

まもなく警視庁に移送が完了するかと思われたが、清丸が不意を突き、白岩(松嶋菜々子)刑事を殺害してしまう。銘苅は激怒するが、殺意を抑え、警視庁まで移送する。

警視庁に蜷川が登場し、仕込み杖で清丸を狙う。銘苅が説得開始するが、その最中、清丸が仕込み杖を取り上げ、蜷川を返り討ちにしようとする。銘苅は、身を挺してそれを庇うのだった。

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清丸は取り押さえられ、死刑判決を受ける。銘苅は、白岩刑事の息子を引き取ることにした。