ニュースに、本当と、嘘はあるのか?!「ニュースの天才」 結末




 

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解説

アメリカで実際に起きた、権威ある“THE NEW REPUBLIC”誌の記者によるねつ造事件を本作が長編デビューとなるビリー・レイ監督が映画化。一人の記者の成功と転落をリアルに描く。『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のヘイデン・クリステンセンが優等生の若者を熱演。『ブラウン・バニー』のクロエ・セヴィニーらと共に瑞々しい演技を見せる。米国のジャーナリズムの暗部に斬り込んだ見応えある意欲作

 

 

あらすじ

1998年、ワシントンD.C.。25歳のスティーブン・グラスは、アメリカ大統領専用機に唯一設置され国内で最も権威あるといわれる政治マガジン“THE NEW REPUBLIC”に勤める最年少の編集者。彼は斬新な切り口で身近な政財界のゴシップを次々とスクープしてスター記者へと成長していく。一方で、その驕らない人柄から社内外での人望も厚かったスティーブンだが、ある時彼の手掛けた“ハッカー天国”というスクープ記事が他誌から捏造疑惑を指摘されてしまう。そしてそれを機に、スティーブンの驚くべき事実が発覚していく…。

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結末

グラスは少年ハッカーが大手コンピューターメーカーを恫喝して取り入り、社員として雇われた上に多額の報酬を得たという内容の「ハッカー天国」という記事を掲載する。この記事を目にしたインターネットマガジン『フォーブス・デジタル・ツール』の編集長はこのような特ダネをなぜ見逃したのかと部下である記者のアダム・ペネンバーグに調査をさせる。そこでペネンバーグはその記事に登場するハッカーの少年や、恫喝されたコンピューターメーカーはおろか、記事内に登場する人物、会社すべてが実際には存在しない全くのでたらめであることを突き止める。

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事の顛末を知ったレーンはグラスを詰問し、彼からそのコンピューターメーカーの電話番号やHPアドレス、記事内の人物の連絡先電話番号などを聞き出すが、後にペネンバーグらフォーブスの記者たちの電話取材によってそれらがでっちあげであることを突き止められてしまう。

グラスは情報提供者のハッカーからだまされて鵜呑みにしてしまったことを認めるが、逆にレーンに対し「他社から吊るしあげられてなぜかばってくれなかったのだ」と憤慨。同僚たちはこのようなことは起こりうるとグラスをかばい、停職という厳しい処分を行おうとするレーンに冷たい態度をとる。それでもレーンはグラスの記者生命だけは絶たないようにフォーブスの編集長に掛け合うなど手を尽していたのだった。

ところがレーンがより詳しい事の顛末を探るため調査をしていくと、グラスが取材に行ったとされる記事内に書かれていた場所は取材当日は閉鎖されていたなど、グラス自身が記事の内容を捏造していたという証拠がでる。挙句、調査中にレーンに電話してきたコンピューターメーカーの社員とされる男は、グラスをだましたとされるハッカーではなく、グラスの親戚だという疑惑が同僚記者の発言から浮上。レーンがグラスのパソコンなどを徹底的に調べた結果、「ハッカー天国」は一からグラスが完全に捏造した記事であるだけでなく、グラスは過去にケリーが編集長を務めていた時期から記事の捏造行為を繰り返していたことが発覚。

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あまりの行いに見かねたレーンはグラスを即時解雇。最終的に同僚記者達もレーンを支持するのだった。

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ラストはグラスが母校で恩師と後輩たちに語っていたのはグラスの幻想で、教室でただ一人佇んでいるのであった。