宇宙の暗闇を生き抜け「ゼロ・グラビティ」 結末




 

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解説

『しあわせの隠れ場所』などのサンドラ・ブロックと『ファミリー・ツリー』などのジョージ・クルーニーという、オスカー俳優が共演を果たしたSFサスペンス。事故によって宇宙空間に放り出され、スペースシャトルも大破してしまった宇宙飛行士と科学者が決死のサバイバルを繰り広げる。監督を務めるのは、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『トゥモロー・ワールド』などの鬼才アルフォンソ・キュアロン。極限状況下に置かれた者たちのドラマはもとより、リアルな宇宙空間や事故描写を創造したVFXも必見。

 

あらすじ

地表から600kmの上空。すべてが完璧な世界で、誰もが予想しなかった突発事故が発生。スペースシャトルの大破によって、船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)の2人が無重力空間に放り出されてしまう。漆黒の宇宙で2人を繋ぐのはたった1本のロープのみ。残された酸素はわずか2時間分。地球との通信手段も断たれた絶望的な状況の下、果たして2人は無事に生還できるのか……?

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結末

 

高速で飛来してきた宇宙ゴミ(デブリ)がシャトルに衝突し、ライアンとマットは、宇宙空間に投げ出される。すぐさまマットは、スペースシャトルへと戻ろうとするのだったが、シャトル内部にいた残りの乗組員が死亡していたのを発見する。

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彼らは、スラスターパック(人工衛星や宇宙船などの姿勢制御に使用する補助的な推進装置)を使用し、100 Km先の国際宇宙ステーション(ISS)へと向かう。マットは、宇宙ゴミ(デブリ)が再び飛来してくるまでに90分しかないことを計算する。

ISSの近くに到着したが、ソユーズのモジュールから乗組員はすでに撤退しており、内部のカプセルでの地球への帰還は困難であることが判明する。

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マットは、近くの中国宇宙ステーションである「天宮」に行けば、地球に帰還できるかも知れない、と考える。ISSを操縦し、マットたちは天宮へと彼らは考える。だが、推進力を失い、ISSに掴まる。ライアンの脚が、ソユーズのパラシュートコードに引っかかる。そして、マットの方も、スーツに絡まってしまったのだ。

マットは一緒に漂流してしまわぬよう、切り離す。そのため、マットはISSから離れてしまう。一方、ライアンはISSの方へ引き戻され、内部へ入ることができた。だが、燃料がないことを発見する。諦めたライアンは、キャビンの酸素供給を断ち、死を選んだ。

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その直後、マットがカプセル内部に入ってきた。諦めるライアンを叱りつけ、マットは天宮への推進力を得るために、ロケットを使用するように伝える。だが、そのライアンは幻覚だった。その一件から、ライアンは生きる気力を取り戻すのだった。

 

ソユーズをドックに入れることができず、爆発的減圧により自身を飛び出させ、さらに足りない距離を消火器の噴霧で推進力を得るのだった。その間にも、宇宙ゴミが天宮に降り注ぎ、軌道から離れ始めた。

天宮が大気圏の上空で破壊されたちょうどその頃、ライアンは間一髪、カプセルに入る。そして、地球へと向かうのだった。カプセルは湖に着陸するが、内部で電気火災が発生し、ライアンは着陸と同時にカプセルから逃げ出す。地球の重力を感じつつ、ライアンは帰還できたことを実感するのだった。

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