解説
1970年代に若くして伝説のドラッグ・ディーラーとなった男ジョージ・ユングの波瀾の半生を家族や恋人との愛と葛藤を織り込み描いたドラマ。主演はジョニー・デップ、共演に「すべての美しい馬」のペネロペ・クルス。
監督はこれが遺作となったテッド・デミ。全米では2001年4月に公開され、興行成績面では公開週の3位が最高だった(1位は3週連続1位を記録するヒット作となった「スパイキッズ」)。
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2009/12/18
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あらすじ
実在する麻薬ディーラーのジョージ・ユングの半生を描いたヒューマンドラマ。
幼少時代、極貧生活を経験したジョージ。1960年代後半、カルフォルニアに渡りマリファナの密売人として大成功を収める。あるとき、マリファナの不法所持で投獄されるも、そこでのディエゴとの出会いをきっかけに、出所してからはコカインの密売人としてさらなる成功を手にしていくのだが・・・・。
結末
1950年代にマサチューセッツ州の中流家庭に生まれたジョージ・ユング(デップ)は、勤勉だが事業運に恵まれない父フレッド(レイ・リオッタ)と母アーミン(レイチェル・グリフィス)が生活をめぐっていさかいを繰り返すのを見て育つ。
「金は重要ではない」と繰り返す父親を見ながら、「自分は金を稼ぐ男になる」と誓ったジョージは、大学在学途中に、友人の“ツナ”(イーサン・サプリー)とヒッピー文化華やかなりし頃の南カリフォルニアに行き、ドラッグの密売に手を染めるようになる。
瞬く間のうちに西海岸一のディーラーにのし上がったジョージ、金に満ち足りた生活を送れるようになった。
しかし72年、販売目的のマリファナ不法所持で逮捕。だが獄中で裏社会の大物パブロ・エスコバルに出会い、彼の信頼を得たことで、ジョージの名はますます轟くことになる。
70年代後半、ジョージの提供するコカインはバブル期のアメリカにおいてパーティー・ライフの必需品と化した。またその頃、久々に愛を注げる女性マーサ(ペネロペ・クルス)に出会い、2人は結ばれ娘をもうける。
しかしジョージの人生は、80年代に入ってから凋落していく。彼は熱烈に娘を愛するが、足を洗おうとしても裏社会から抜け出せず、何度も服役し、妻と娘の愛を失う。
金で全てが解決すると思っていたものの、結局彼がもっとも欲していた家族の愛情は掴む事が出来なかった。
最後は刑務所で余生を送る結果となってしまい、今も服役中のジョージ。ある日、初めて面会に来てくれた娘を抱きしめるのだが、それは幻だった。