ちぎれた心が暴走する
解説
全米を震撼させた少年犯罪の実話を、「KIDS」の鬼才ラリー・クラーク監督が映画化。陰惨な事件の背景に潜む、若者たちの不器用ないらだちをリアルに描き出した痛切な青春劇だ。
主演は「ゴールデンボーイ」「ゴーストワールド」のブラッド・レンフロー。“BULLY”とは英語では“いじめっ子”の意。
予告編
あらすじ
南フロリダに住む少年ボビー(ニック・スタール)とマーティ(ブラッド・レンフロ)は幼馴染み。裕福な家庭に育った切れ者のボビーとは対照的にマーティは高校の落ちこぼれだったが、2人は大の親友同士。
ある日、彼らはアルバイト先のスーパーで2人の女の子アリとリサをデートに誘う。そして、マーティとリサはすぐに意気投合し恋仲に。
交際が深まるに従い、リサはマーティとボビーの異常な関係に気づく。ボビーはマーティを時には暴力を振って一方的に支配していたのだ。
やがて、彼女はマーティへの愛が強くなると同時にボビーへの憎しみを募らせ、マーティにある驚くべき提案を持ちかける…。
結末
南フロリダ。ボビー(ニック・スタール)と幼なじみのマーティ(ブラッド・レンフロ)は、一見仲良しだが、実はボビーの一方的な権力に支配されていた。
二人はアルバイト先のスーパーでスレンダーなアリ(ビショウ・フィリップス)とふっくらしたリサ(レイチェル・マイナー)をデートに誘う。
リサはマーティと結ばれ、アリはボビーと関係を持った。だがやがてボビーは、アリやリサにも暴力を振るうようになる。耐えかねたリサが、ボビー殺害計画を発案。
アリのヤク中のボーイフレンドであるドニー(マイケル・ピット)やアリの友人ヘザー(ケリ・ガーナー)、リサのいとこのデレク(ダニエル・フランゼーセ)らも巻き込み、計画はどんどん現実味を帯びていく。
ついにはプロの殺し屋カーフマン(レオ・フィッツパトリック)をも引きずり込み、いよいよ計画実行。皆でボビーを川までドライヴに誘い出し、マーティがナイフでとどめの一撃を加えた。
しかし殺人を犯したあと、彼らは徐々に冷静さを失い、不安を増幅させていく。
結局、警察への匿名通報によって、7人の殺人者は逮捕。それぞれに重い刑が言い渡されるのだった。