解説
人気オリジナル・ビデオ・シリーズをもとに製作された劇場用長編。奇才・押井守が東京を舞台に近未来SFを描いている。
あらすじ
1999年の東京。工事現場など生活の至るところでレイバーと呼ばれるロボットが活躍。警察でもパトレイバーが導入されていた。
すべてが朱に染まる夕暮れ、篠原重工の天才プログラマー・帆場暎一が、バビロンプロジェクトの要となるレイバー用海上プラットホーム「方舟」から投身自殺する。その口元に嘲りの笑みを浮かべながら…。これが、すべての始まりであった。
時期を同じくして、レイバーが突如暴走する事件が多発。遂には自衛隊の試作レイバーまでが無人で暴走事件を起こす。。
結末
特車二課が調査に乗り出した。東京を壊滅できるだけのコンピュータ・ウイルスが仕掛けられた計画的犯罪で、HOSが関係しているとわかるが、その開発者は自分のデータを消して姿をくらましていた。東京湾岸では東京の土地問題を一挙に解決しようと今世紀最大の洋上工事計画=バビロン・プロジェクトが推進されていた。
ここには全国で稼動中の45%のレイバーが集中し、その整備は洋上プラットホーム=方舟で行われていた。やがて特車二課はHOSがある条件下で暴走することをつきとめる。一定の風速を越えた際に生じる高周波によるもので、そのキーは方舟だった。そしてその日は刻々と迫っていたのだった。大型台風が東京湾に接近中であった。特車二課の面々は台風上陸前に方舟を解体しようと乗り込むが、作業途中でHOS搭載済みのレイバー達が暴走を始めてしまう。襲いかかるレイバー達。その中でなんとか方舟の自己崩壊システムを起動、方舟は崩壊し危機は過ぎ去るのだった。
ニュース
[シネマトゥデイ映画ニュース] 漫画やアニメで展開された「機動警察パトレイバー」初の実写版プロジェクト『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』から、実物大の主役機98式イングラムのアクションを収めた特報映像が公開になった。
ついにイングラムが動く!『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』特報映像
「機動警察パトレイバー」は、人間の操縦する歩行型作業機械レイバーが実用化された近未来を舞台に、レイバーによる犯罪を取り締まる「特車二課第二小隊」の活躍を描いた作品。実写版は完全オリジナルの新作となり、世代交代した登場人物たちの活躍が描かれる。数千万円を投じて、全長8メートルを誇る2体の実物大イングラムが製作されたことも話題を呼んだ。
公開された特報では、これまで明かされていなかったイングラムの実動映像が解禁。指揮車に誘導されたトランスポーターに横たわる姿にはじまり、真野恵里菜演じる主人公・泉野明が乗り込んだコックピットの状態、さらに、こちらも完全実体化されたレイバードッグ内の様子も確認できる。
中でも注目したいのがラストカット。そこには、本作を象徴する武器であるレイバーサイズの巨大拳銃「リボルバーカノン」を構えるイングラムの姿が収められている。実物大イングラムが果たしてどの程度「動く」のかも注目を浴びていた実写版だが、最新技術を駆使したなめらかな動作を観る限り、対レイバーとのアクションにも期待が持てそう。劇中でイングラムが対峙する相手も気になるところだ。
本作は、劇場版アニメ『機動警察パトレイバー THE MOVIE』を手掛けるなど、長年シリーズに携わる押井守総監督の下、全7章からなるシリーズと一本の長編映画を順次劇場公開する一大プロジェクト。真野恵里菜をはじめ、筧利夫、福士誠治、太田莉菜、千葉繁らが実写版キャストを務める。(編集部・入倉功一)
『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-/ 第一章』は2014年4月5日より2週間限定イベント上映
映画『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』は2015年GW新宿ピカデリーほか全国公開